テンコです。
小6むすこを育てるアラフォーシングルマザーです。
テンコ子どもが成長するにつれ、心配が増す教育費。
そんな中、私立高校まで無償化されると話題の「高校無償化」。
実はすでに一部無償化は始まっていて、これが令和8年からはその範囲を拡大するということなのだそう。


今回は、「高校無償化」について掘り下げて解説します。
- 令和8年から、私立•公立ともに授業料をカバーできる45万7,000円まで給付額が上がり、実質無償。
- 無償化は「授業料のみ」。
- 低所得世帯には、高校生等就学給付金制度で授業料以外の教育費をカバー。



希望する高校を経済的な理由で諦めなくて済むようになりそうです。
高校無償化とは(高等学校等就学支援金制度)


高校無償化いつから?
すでに一部、所得条件などを含め開始されていましたが、令和8年から、現行の支給上限額が39万6,000円から45万7,000円に改定されます。
令和7年から所得制限も無くなったので、全ての世帯が公立・私立ともに授業料をカバーできるようになり、「実質無料」というわけです。
無償化の内容
支援の内容は授業料です。
実際、令和6年度の私立高校の授業料の平均額は457,331円(文部科学省)と出ているので、今回の改定で概ねカバーできそうです。
| 授業料 | 入学料 |
|---|---|
| 457,331円 | 165,898円 |
学校側が生徒に変わって受け取り、差額があれば還付されます。逆に支給額を超えた差額は、負担する必要があります。



支援されるのは「授業料」なので、制服代や通学費、教材費などは別途各自で負担する必要があります。
- 教科書・教材費・学用品費
- 入学学用品費
- 通学費
- 教科外活動費
- 修学旅行費
- 通信費等
- 生徒会費・PTA会費
申請方法
高校入学後に、各自でオンライン申請が必要です。
必要書類や手続き方法の詳細は、学校から配布される書類で確認してください。
授業料以外で何にいくらかかる?





授業料以外の出費では、公立・私立ともに「通学費」の負担が大きくなってます。
| 項 目 | 公 立 | 私 立 |
|---|---|---|
| 通学費 | 97,738円(27.8%) | 142,670(18.6%) |
| 学用品、実習費 | 62,292円(17.7%) | 74,565円(9.7%) |
| 教科外活動費 | 49,371円(14%) | 56,800円(7.4%) |
| 修学旅行費 | 36,452円(10.4%) | 59,293円(7.7%) |
| 学校納付金 | 35,635円(10.1%) | 112,256円(14.6%) |
| 入学金 | 18,062円(5.1%) | 79,056円(10.3%) |
| その他 | 6,708円(1.9%) | 8,748円(1.1%) |
| 授業料以外にかかる教育費 | 306,258円 | 533,388円 |
つまり、公立では年間31万、私立では54万の備えが必要です。
授業料以外を支援する制度(高校生等就学給付金制度)
せっかく進学しても、バイトに明け暮れて勉強に専念できなければ本末転倒。
そこで、低所得世帯向けに授業料以外の教育費を支援する「高校生等修学給付金制度」があります。
対象世帯と給付額





返還不要の給付金です。
申し込み方法
お住まいの都道府県、または学校への申し込みが必要です。
新入生は4〜6月に、早期支給の申請ができます。※自治体により違います



各都道府県の問い合わせ先はこちら
その他のひとり親世帯への支援制度
| 給付型 | 貸与型 |
|---|---|
| ひとり親家庭支援就学制度 | 就学支度資金貸付制度|母子父子寡婦福祉資金 |
| 民間の奨学金制度 | 生活福祉貸付金制度「教育資金制度」 |
| 各自治体の支援制度 | 国の教育ローン |
給付型奨学金



返済が不要な奨学金なので、競争率がとても高いです。
ひとり親家庭支援奨学金制度
全国母子寡婦福祉団体協議会が主催する給付型奨学金です。
月額30,000円の支援があります。*他の奨学金と併用可
申し込みは3月下旬〜4月中旬まで。第1次選考、第2次選考を経て、7月末頃に合否通知がされます。
民間の奨学金制度
似鳥国際奨学財団では、月額45000円の給付型奨学金を実施しています。
応募期間は5月中旬までで、第2次選考を経て結果通知が8月下旬となります。
各自治体の支援制度
貸与型奨学金



返済は必要ですが、利子が低かったり、返済期間が長かったりと優遇されています。
就学支度資金貸付制度|母子父子寡婦福祉資金
入学に際して、必要なものを準備する購入資金を貸し付ける制度です。*連帯保証人が必要です。
申請期間は、合格決定後〜4月末(入学月の末日)です。
生活福祉貸付金制度「教育資金制度」
都道府県社会福祉協議会が実施している、貸付制度です。
保証人がいれば無利子、または低利子(1.5%)で借りれます。返済期間も最長20年と、長めに設定されています。
国の教育ローン
日本政策金融公庫が実施している教育ローンです。
完済まで固定金利が特徴です。
令和7年現在では、年3.15%の固定金利となっており、利用は最終手段と考えた方が良さそうです。*母子家庭は-1.4%優遇あり
よくある質問
- どんな学校が対象ですか?
-
国公立・私立高校
高等専門学校(1~3年)
専修学校(高等課程)
特別支援学校の高等部 など
ただし、対象外の一部通信制・海外校などもあるため確認が必要です。 - もし途中で退学・転校したらどうなりますか?
-
支給は「在籍している期間分のみ」です。
途中で退学・転校した場合は、その月以降の支援は止まり、場合によっては過払い分の返還を求められることもあります。 - 支援金は現金でもらえますか?
-
就学支援金は学校に直接支払われるため、家庭にお金が振り込まれることはありません。
まとめ|経済的理由で進学を諦めない
最後におさらいです。
- 令和8年度から給付額が45万7,000円まで引き上げられ、公私共に授業料がカバーされ「実質無料化」。
- 授業料以外の負担が大きい低所得世帯を対象に、高校生等就学給付金制度で生活費をカバー。
- その他、自治体や民間レベルでも給付型・貸与型の奨学金あり。
高校無償化により、希望する進学を経済的な理由で諦めずに済むようになりました。
シングルマザーにとっては、心強い制度ですね。
進学するからには目標を持って、勉強に励んで欲しいと思います。
この他、大学進学も視野に入れている方は、経済的に困窮してても子どもの進学を諦めずにすむ方法で大学無償化について詳しく解説しています。


最後までお読みくださり、ありがとうございます。
ではでは。









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